どうもー、ジェイスです。

今日は久しぶりのデッキ紹介です。これからPTQSanJuanが始まりそのフォーマットがエクステンデットなので今回はスタンダートからではなくエクステンデットからデッキをチョイスしました。


電脳世界でのエクステンデットの旬な話としてはMO界で有名なFFfreakがDDことダークデプスデッキでプレミアイベントを2連勝したことですね。またそのFFfreakが色々なデッキに対してのサイドボードのインアウトを乗せた解説記事を書いた事でも話題になっています。

英文ですが気になる方はこちらからどうぞ↓

http://strategy.channelfireball.com/featured-articles/fffreaky-friday-plumbing-the-depths/

エクステンデットはついこないだ行われたファイナルのフォーマットとしても採用されていたため日本人のエクステンデットへの関心は今現在かなり高いものとなっているのではないでしょうか?

世界選手権でもカバレッジに日本人選手のデッキがかなりの数がデッキテクとしてアップされていたのも記憶に新しいです。


アグロZOO、パニッシングZOO、DD、ソプターコン、《集団意識/Hive Mind》、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》、ハイパージェネシス、フェアリー、バント、赤単バーン、オールインレッド、ドレッジ

と、やはりカードプールの違いからスタンダートとは比較にならないほどのデッキが存在します。

カードプールの広さが多くの種類のデッキを呼びよせ、デッキの種類の多くまたそのデッキ達の力がほぼ均衡していることが更に新しいデッキを環境にもたらす呼び水になっている、というのが今現在のエクステンデットの環境なのではないでしょうか。



そんな世界に今年になってまた新しくデッキが現れました。それが今回これから紹介する赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》デッキです。

まずはレシピをどうぞ。

6 《森/Forest(9ED)》
4 《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows(FUT)》
6 《山/Mountain(9ED)》
4 Stomping Ground
1 《沼/Swamp(9ED)》
2 《樹上の村/Treetop Village(10E)》
2 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》
25 lands

4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4 《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(SHM)》
4 《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder(CHK)》
4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》
16 creatures

4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《罰する火/Punishing Fire》
4 《風景の変容/Scapeshift(MOR)》
4 《明日への探索/Search for Tomorrow(TSP)》
3 《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》
19 other spells

Sideboard
4 《古えの遺恨/Ancient Grudge(TSP)》
3 《血染めの月/Blood Moon(9ED)》
2 《根絶/Extirpate(PLC)》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
4 《思考の大出血/Thought Hemorrhage》
15 sideboard cards



スタンダートでも大活躍している《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を搭載しているのが特徴的です。まぁそれほどこのカードが強い、ということなんですけどね(笑)

このデッキの立ち回りは以下のような感じになります。



優秀な《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》、《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(SHM)》、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》で戦線を作り上げ、対戦相手のデッキがクリーチャーデッキなのであればそれらで戦線を維持している間に《罰する火/Punishing Fire》+《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows(FUT)》のコンボや《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を引き込み対戦相手のクリーチャーを薙ぎ払います。

また対戦相手がコントロールであった場合は上記のクリーチャーでプレッシャーをかけ対戦相手のタップアウトを誘い、《風景の変容/Scapeshift(MOR)》で一撃死させます。

コンボデッキに当たってしまった場合はこのデッキは苦しく、対戦相手がコンボを決めるのに手間取ってもらいその隙に殴りきるかこちらも最速でコンボを決めるしかありません。このマッチアップはメインボードはこちらに妨害手段が0なので厳しい戦いとなるでしょう。


今度はサイドボードに目を向けてみましょう。

・《古えの遺恨/Ancient Grudge(TSP)》

流行の《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》コントロールに当たった時に最高のカードとなります。相手の要である《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》を壊せるだけで無く対戦相手のデッキにはアーティファクトランドやタリスマンなどが入っているので相手のマナを破壊する事もできるからです。また親和と当たった時にも活躍します。

・《思考の大出血/Thought Hemorrhage》

コンボデッキ対策です。前述したようにこのデッキはコンボデッキとのメインボードの対戦はお世辞にも楽とは言えません。なのでサイドボード後になんとしてでも勝ちたいため4枚フルで枠が割かれています。

・《血染めの月/Blood Moon(9ED)》
特殊地形キラーなのは言うまでもないでしょう。特殊地形を多用しているデッキ、または《血染めの月/Blood Moon(9ED)》を張ればコンボスピードが低下するデッキに対してサイドボードインをします。こちらのデッキも特殊地形は入っていますが森が6枚も入っているので問題なく使用できるでしょう。

・《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》、《根絶/Extirpate(PLC)》

言わずもがなの墓地対策です。人によってはここの枠が《貪欲な罠/Ravenous Trap》4である場合もあります。《貪欲な罠/Ravenous Trap》は概ねドレッジデッキ専用サイドボードですが、《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》、《根絶/Extirpate(PLC)》だと墓地を多用するその他のデッキにもサイドインすることが出来ます。しかしドレッジには《貪欲な罠/Ravenous Trap》が一番効果的です。そこはプレイヤーの判断次第と言った所でしょう。どちらにせよ墓地対策を1スロット、と言う事です。



以上がサイドボードです。

この通りサイドボードは殆どがコンボデッキ系への対策カードとなっています。やはりクリーチャーデッキには《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(SHM)》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》と言った面々や《罰する火/Punishing Fire》のコンボ、大技の《風景の変容/Scapeshift(MOR)》があるので有利に戦う事ができるのでしょう。

まぁ《悪斬の天使/Baneslayer Angel》だけは気がかりなんですけどね(笑)




ビートダウンデッキでもありコンボデッキでもある。

そんな速攻と一撃死の2面性を持つ赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》デッキ。良かったら是非プレイしてみて下さい!


それでは今回はこの辺で。

See you & Good luck!


新年あけましておめでとうございます。

2010年も常勝会をよろしくお願いします。




行ってきました!2009年12月31日 コミケ3日目!!

たくさんの方々にお買い上げ頂きスタッフ一同大感激でした。

なかには朝一でダイアリーノートを見て買いに来ましたと言って来て下さった方もいてすごく嬉しかったです><


買いに来てくださった方々、本当にどうもありがとうございました。




そして重大発表!

この度「コミケ以外では手に入らないの?」「コミケにいけないけど読んでみたい!」というありがたい声を頂き私達常勝会は


通販を開始する事にしました!



詳しくははこちらをご覧下さい↓



商品概要

「勝つためのTCG Vol2」

価格
600円
(プラス送料が1冊100円となります)

発送方法は基本メール便となります。
エクスパックやゆうパックがご希望の方はお申し付け下さい。

発送はご入金を確認し次第となります。

お求めの方は、メールにてご連絡下さい。

jousyou@live.jp

以下送信メールテンプレになります。

件名:「勝つためのTCG」通販希望
本文
郵便番号:
住所:
氏名:
連絡用電話番号:
注文個数:
備考:



これを期に読んでみたいけどコミケにはいけないなぁ、といった方々にも読んでいただけたら幸いです。

それでは。
そうです、遂に明日が我々の作った「勝つための同人誌」の発売日なんです!

夏にもVol1を売ったのですが今回はスペースの事情もあり前回の1回目同様ドキドキワクワク状態です><



そんな訳で発売日を明日に迫った今日は執筆者3人目の紹介をしたいと思います♪





3人目はこの方!

関東PTQを頻繁に突破し長年プロツアーに参加している古参社会人プレイヤー


本波 友行さんです!




今回本波さんは「プロツアーオースティン調整録」というタイトルでエクステンデットに関する記事を執筆してくださいました。

これからGPに横浜に向けてエクステンデットを少しでも詳しくなっておきたい、プロツアーに参加する人がどういうことを考えて調整しているのだろうか?などと思っている人には是非読んでもらいたい記事になっております!!




明日、12月31日 コミックマーケット 東2ホール X-47a Clam cherry blossoms様にて販売します!!

これを読んでいる皆さんと会える事をスタッフ一同楽しみにしていますので是非ともよろしくお願いします。


それでは皆さん、明日コミケ会場で会いましょう♪
どうも、こんばんはー。電脳世界の住人ジェイスです。

ファイナル&リミッツの本戦にでられた方はお疲れ様でした~。



今回は去年と違いプロ資格での参加が認められたため去年とは違った具合に盛り上がりましたね。

優勝は両イベントともプロの2人が勝ち、やはりプロ強し、といった感じでした^^;




そんな中私達常勝会がPrivate Squareさんに冬コミ情報として紹介して頂けました。

http://privatesquare.web.fc2.com/

この場を借りて感謝の意を伝えたいと思います。ありがとうございます><

記事の内容がTCG全般と書かれていますが、今回はMTGの記事が3つと遊戯王が1つなのでほぼMTG本です^^





それでは今日は執筆してくださった方二人目の紹介したいと思います。


二人目はこの方!





昨日リミッツで5連勝IDから見事トップ8に残った事でも知られるKTOこと大塚 高太郎さんです!!

なんとKTOさんは今回「ゼンディカーリミテッド」について記事を執筆してくださっています。

リミッツを勝ちきるために使ったであろうKTOさんの”勝つため”の知識をみなさん記事を通して触れてみては如何でしょうか?


ゼンディカーリミテッドがもっと勝てるようになりたい、もっと詳しくなりたいと思う方にもお勧めです♪




12月31日、コミケ3日目 東2ホール X-47aで販売しますのでよろしくお願いします!
メリークリスマス♪

とはいっても電脳世界ではなにも代わり映えの無いただの1日なのですがw

こんにちわ、ジェイスです。

そんな事より私達が出展するコミケ3日目まであとちょうど1週間になりました。

12月31日 東2ホール X-47a Clam cherry blossoms様にて「勝つためのTCG、Vol2」を販売します。

このページの記事などを読んで興味を持ってくださった方は是非読んでみてください。

あと1週間を切ったと言う事ですこし皆さんが最もきになるであろう執筆して下さった方とタイトルを発表しようかと


それでは、


執筆してくれた方の一人はこの人!



清水直樹(シミチン)さん です!

タイトルは「MPの足りていたイオナズン」

ダイアリーノート界でも有名なシミックの王子ことシミチン。独自のデッキ開発センスから他とは異なるデッキを作り出すことでも知られています。代表作は太陽拳こと「Sola Flare」と青緑トロン「cell」でしょうか。
今年10月にPTオースティンでトップ4に入り遂にグレイビー入りを果たした現在乗っているプレイヤーです。


「MPの足りていたイオナズン」、タイトルから内容を察することが困難ですw

シミチンマニアの方はぜひ読みに来てください♪





さて、それでは本の宣伝はこの辺にして今日もファイナル直前デッキ紹介をしたいと思います。


今日は相手を燃やし尽くす赤単デッキの紹介です。

デッキもコンセプトもシンプル!

Simple is the best!

「Simple Red Deck」

Main Deck
60 cards

4 《乾燥台地/Arid Mesa》
12 《山/Mountain》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4 《ぐらつく峰/Teetering Peaks》
24 lands

4 《ボール・ライトニング/Ball Lightning》
4 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
4 《地獄の雷/Hell’s Thunder》
4 《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》
4 《板金鎧の土百足/Plated Geopede》
20 creatures

4 《噴出の稲妻/Burst Lightning》
4 《地震/Earthquake》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《消しえる火/Quenchable Fire》
16 other spells
Sideboard
4 《ドラゴンの爪/Dragon’s Claw》
3 《魔力のとげ/Manabarbs》
4 《反逆の印/Mark of Mutiny》
4 《不安定な足場/Unstable Footing》
15 sideboard cards


素晴らしいまでの4枚構成!

4の倍数でないのはサイドボードの1種類だけというこだわりようです。

やる事は簡単、相手のライフが0になるまでとにかく焼き尽くします。

流行のジャンド相手には《消しえる火/Quenchable Fire》を連発して一気にライフをなくしてやりましょう。

《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》は若干苦労しますが、《稲妻/Lightning Bolt》で裁いて《地震/Earthquake》でトークン流しつつ本体にダメージを与えられるのであまり無理なく捌くことは可能です。

またサイドボード後なら《ゴブリンの先達/Goblin Guide》や《板金鎧の土百足/Plated Geopede》をブロックするために3ターン目にでてきた《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を《反逆の印/Mark of Mutiny》でぱくって一気に大ダメージを叩き込んでやりましょう。

4-4の《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》は対戦相手に返ってしまいますが相手は相当ライフが減ってしまっているためそう気軽にこっちにアタックしてくることはできないでしょう。

ただし《反逆の印/Mark of Mutiny》をうつときに《稲妻/Lightning Bolt》を《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》にあわせられるとやっかいなので赤マナがたってるときはケアできるのならケアしましょう。

サイドボードも4-4-4-3とメインが4枚構成なためスロットを入れ替えるだけでサイドボードできるようこちらも綺麗なものとなってます。

対同キャラ用の《ドラゴンの爪/Dragon’s Claw》
対コントロール用の《魔力のとげ/Manabarbs》
対《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》用の《反逆の印/Mark of Mutiny》
対ターボフォグ用の《不安定な足場/Unstable Footing》

ただターボフォグはあまり多くないと判断することができるのなら《不安定な足場/Unstable Footing》の枠を《悪斬の天使/Baneslayer Angel》や《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》をなるべく楽に対処できるカードに変えるのもいいと思います。

相手のライフを削る事だけを考えたデッキなので《悪斬の天使/Baneslayer Angel》と《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》といったライフリンク持ち達は天敵です。


赤単といえば脆いと思われがちですがこの環境の赤単は蘇生のアドバンテージあり、全体除去火力あり、《板金鎧の土百足/Plated Geopede》の爆発力ありとダブルマリガンしてしまった場合でも大いに勝つチャンスが残されているほどの力を持っています。

なつかしい《ボール・ライトニング/Ball Lightning》が使いたい方、バーンデッキが大好きな方、ジャンドに有利なデッキを使いたい方は是非この綺麗な赤単を使ってみては如何でしょうか。

それでは今日はこの辺で。

さようなら~。
こんにちわ、ジェイスです。

なんとか2日連続は更新できました~。

予告通りMOデッキ紹介です。

今日もちょっとあまり見られなさそうなデッキをチョイスしました。

このデッキの使用者のGoliat2はよくMOのスタンダートイベントでプレイしていてこの他のトーナメントでも3勝1敗、4勝0敗と勝っているのでデッキの強さはそれなりにあるな、と判断して紹介する事にしました。


とりあえず今回もまずレシピの方をどうぞ。


「エスパーリアニメイト」

Goliat2 (4-0)
Standard Daily #789894 on 12/21/2009

Main Deck
60 cards

4 《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》
2 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress》
5 《島/Island》
4 《湿地の干潟/Marsh Flats》
4 《平地/Plains》
1 《沼/Swamp》
24 lands

4 《意思切る者/Architects of Will》
4 《ガラス塵の大男/Glassdust Hulk》
1 《覇者シャルム/Sharuum the Hegemon》
4 《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》
4 《鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind》
3 《否定の壁/Wall of Denial》
20 creatures

4 《苦悶のねじれ/Agony Warp》
1 《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost》
2 《否認/Negate》
3 《蔵の開放/Open the Vaults》
2 《流刑への道/Path to Exile》
2 《魂の操作/Soul Manipulation》
16 other spells

Sideboard
4 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
4 《瞬間凍結/Flashfreeze》
1 《精神の制御/Mind Control》
2 《否認/Negate》
2 《真髄の針/Pithing Needle》
2 《古き秘密の探索/Quest for Ancient Secrets》
15 sideboard cards



このデッキの決め手は見ての通り《蔵の開放/Open the Vaults》です。

序盤に《意思切る者/Architects of Will》、《ガラス塵の大男/Glassdust Hulk》をサイクリングして墓地に落として置き、《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》、またはジャンドがプレイしてくる《荒廃稲妻/Blightning》の効果で《鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind》を墓地に送り込み《蔵の開放/Open the Vaults》で一気に場に戻し勝負をつけます。


またこのデッキの《魂の操作/Soul Manipulation》はサイクリングしたクリーチャーを回収できる可能性が非常に高いためインベイションにあったエクスクルードのように働いてアドバンテージを稼いでくれます。

除去に《苦悶のねじれ/Agony Warp》が採用されているのは自分の大技(《蔵の開放/Open the Vaults》か《覇者シャルム/Sharuum the Hegemon》)が決まるまで耐えきることが最優先と考えられているためだと考えられます。このカードは除去できる範囲は決まっていますが1体を除去しつつ、もう1体を無効化できるため除去しつつフォグ、という最高の活躍をしてくれる時があります。

赤単が1ターン目《ゴブリンの先達/Goblin Guide》、2ターン目《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》とやってきたときに打てれば最高ですね。


サイドボードは2つのプランしかなく《悪斬の天使/Baneslayer Angel》でオフェンシブサイドボードを敢行するか、《瞬間凍結/Flashfreeze》などのサイドボード後に身を守ることに優秀なスペルをそれより劣るメインのカードと入れ替える、かの2択です。とても簡単です。

《古き秘密の探索/Quest for Ancient Secrets》だけそれに当てはまりませんがこれは多分ドレッジ、または蘇生デッキと呼ばれるデッキに対してなんかしらサイドボードを割かなければ相当相性がよくないため2枚だけとられていると考えられます。



今回は短いですがこれで終了です。

やりたいことがはっきりしているため色々説明しなくていいデッキでした^^

なのでプレイも割と簡単なデッキだと思うのでエスパー好きな方やリアニメイトという派手なデッキが好きな方は気軽に使ってみて下さい。


それでは。



こんにちわ、ジェイスです。

遂にファイナルまであと1週間を切りましたね。

みなさんデッキの用意は万全でしょうか?

そんな訳で今週は私が把握している範囲の情報をできるだけ書き連ねていって少しでもお役に立てればな、と思ってます。

目指せ毎日更新!



で、今回1発目に紹介するのはこちらのデッキです。

ブラッドネルソンことFFfreakの緑白タッチ黒《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》デッキです。

まずレシピをどうぞ。

FFfreaK (3-1)

Standard Daily #789876 on 12/17/2009

Main Deck
60 cards

1 《バントの全景/Bant Panorama》
4 《森/Forest》
1 《ガーゴイルの城/Gargoyle Castle》
4 《湿地の干潟/Marsh Flats》
1 《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》
4 《平地/Plains》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
1 《沼/Swamp》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
24 lands

4 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
4 《極楽鳥/Birds of Paradise》
2 《不屈の随員/Dauntless Escort》
4 《エメリアの天使/Emeria Angel》
4 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
4 《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
3 《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
25 creatures

1 《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》
2 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
1 《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
4 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
3 《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
11 other spells

Sideboard
1 《不屈の随員/Dauntless Escort》
3 《破滅の刃/Doom Blade》
1 《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》
2 《不気味な発見/Grim Discovery》
2 《自我の危機/Identity Crisis》
2 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
4 《崇敬の壁/Wall of Reverence》
15 sideboard cards


1マナのマナブーストが《貴族の教主/Noble Hierarch》ではなく《極楽鳥/Birds of Paradise》であるのがかなり珍しいです。

メインボードでもうひとつ特筆すべき点は白除去の不採用でしょう。

代わりにこタッチ黒で《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》を採用しています。

《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》はやはり万能であり土地以外のパーマネントをなんでも破壊できるのはとても重宝します。またトークン系やこっちの除去が《流刑への道/Path to Exile》だと思い込んで同じクリーチャーを2体展開してきた所を一気に葬り去る事もできます。

なのでポイントとしてはあまり早く沼を出さないいことでしょう。少しでも《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》の気配は撃つまで無くして置くのがちょっとしたプレイングになります。

メインの黒いカードこれだけでタッチ?と思う方もいらっしゃるかもしれませんがこのデッキの黒はサイドボード後もっと役に立ちます。

まずなんといっても《自我の危機/Identity Crisis》です。

このカードは緑白系がとても苦手とするコンボ系デッキ全般に対して抜群の効果を持ちます。

ターボフォグ、エスパーリアニ、赤昇天デッキに対して手札と墓地を一気に空にしてしまえば相当勝利に近づくはずです。また相手がサイドから入れてくる《瞬間凍結/Flashfreeze》にひっかからないのもいいです。

私も最近のこのデッキをちょくちょく使ってるのですがこの間今では珍しい《時の篩/Time Sieve》デッキに当たりメインはあっという間にとられてしまいましたがサイドボード後は《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》で相手の境界石や《吠えたける鉱山/Howling Mine》などを壊し、相手がフルマナタップで《天使歌/Angelsong》を打ってきたとこに《自我の危機/Identity Crisis》を打ち込むという理想の展開×2で勝利できました。

3戦目は《自我の危機/Identity Crisis》がなかったら返しのターンにはマナが揃って《蔵の開放/Open the Vaults》で負けてしまっていただけに墓地もなくならせる《自我の危機/Identity Crisis》は相手のトップデッキ条件も無くしてしまう最高のカードでした。



もうひとつの黒の強いカードは《不気味な発見/Grim Discovery》です。

このカードはジャンド系のデッキに対してとても効果を発揮します。

ジャンド相手にはジャンドにとって生き残っては致命的となってしまうクリーチャーを守るor相手の引いている除去の枚数より多く場に出すことが勝負の鍵を握っています。

そこでこのカードの出番です。除去られてしまったクリーチャーを回収するだけでなく《荒廃稲妻/Blightning》で失ってしまった土地も一緒に回収できます。

《エメリアの天使/Emeria Angel》とフェッチランドや、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》と5枚目の土地をセットで拾えるときは最高です。

《不気味な発見/Grim Discovery》に加え、《不屈の随員/Dauntless Escort》、《巨森の蔦/Vines of Vastwood》なども絡めてうまく場に《悪斬の天使/Baneslayer Angel》や《エメリアの天使/Emeria Angel》、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を残せれば勝ちきることができるでしょう。

効果的にはメインにいれてもいい気がするカードなのでメタや調整次第ではメインに1~2枚差してもいいのではないでしょうか。


最後に私がこのデッキを回し気づいた点をお話したいと思います。

1点目は《極楽鳥/Birds of Paradise》。
相手が同じカラーリングで《貴族の教主/Noble Hierarch》、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》とだされてしまうとこちらが《悪斬の天使/Baneslayer Angel》だすだけでは不利なのでそれがきつくサイドボードに沼をとるかメインの《バントの全景/Bant Panorama》を《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》に変え黒マナの供給を土地でしやすくして《貴族の教主/Noble Hierarch》に変えたほうがいい気もします。



2点目はメイン1枚の《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》は3枚目の《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》の方が良いのではないかと感じました。
《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》はただ強いです。
同系にもジャンドにもやってくれるので3枚は欲しいです。


3点目は《自我の危機/Identity Crisis》です。サイドインする相手には必ず引いて欲しいカードになるので3枚とってもいいと思います。

2枚引いて1枚腐るのが嫌だ、と思う方は2のままでいいと思いますがこのカードをサイドインするときはこのカードを撃てるか撃てないかで勝率が大きく関わるので私は2枚引いてしまうリスクよりも《自我の危機/Identity Crisis》を引く確立を上げたほうが良いと考えます。

4点目は同系対策です。リアル《エメリアの天使/Emeria Angel》の使用率がどの程度かわかりかねるので絶対必要、というわけではないのですが、もしある程度いると感じているのならば同系対策に《盲信的迫害/Zealous Persecution》をとるのも有りだとおもいます。

このカードは《貴族の教主/Noble Hierarch》、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》、1-1飛行トークンを一気に全部葬りこちらのダメージ量をかなりあげることが出来るナイスサイドボードカードです。

撃たれて戦線が壊滅した私が言うんで間違いありませんw






という訳で今日は《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》デッキの紹介でした。

如何でしょうか?ただの緑白よりもパーマネント除去である《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》があることで同系の相手の《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》や《ビヒモスの大鎚/Behemoth Sledge》なども悠々と壊す事ができ簡単プレインズウォーカー負けというのがかなり減るのも魅力です。

ファイナルに緑白系を持ち込もうと思ってる方は是非参考にしてみて下さい。

それでは。

こんばんわ、ジェイスです。

今日は昨日予告した通り「The Jund Cascade」の続きをお送りしたいと思います。

なにそれ?って方はこちら↓を読んでからどうぞ

http://jyousyoukai.diarynote.jp/200912110421283571/



今回はジャンドに上手く戦うためには、という事が軸に置かれたお話なので限定構築の世界なんか今更興味ないよ、って人にも読んでいただけたらと思います。

リンク、感想お待ちしていますので気軽にして行って下さい^^

むしろしてくれると著者さんたちのテンションもあがるんでw


それではどうぞ。



「The Jund Cacade」第2章、反ジャンド勢力


PTホノルルが終わりデッキリストがアップされると、MOのプレイヤーはそこでお披露目されたデッキをとりあえずコピーして使ってみたり、今まであったデッキのアップデートする作業に取り掛かりました。

この第2章ではホノルルでプロプレイヤー達がジャンド以外のデッキで如何にジャンドを倒そうとしたかについて触れていこう思います。
それでは限築デッキをみていきましょう。


①エスパービート

4 《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》
3 《島/Island》
6 《平地/Plains》
4 《沼/Swamp》
17 lands

2 《宮廷のホムンクルス/Court Homunculus》
4 《エスパーの嵐刃/Esper Stormblade》
2 《エスパーゾア/Esperzoa》
4 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
3 《エーテル宣誓会の盾魔道士/Ethersworn Shieldmage》
4 《霞の悪鬼/Glaze Fiend》
4 《エーテリウムの達人/Master of Etherium》
4 《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler》
4 《ヴィダルケンの異国者/Vedalken Outlander》
31 creatures

4 《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost》
4 《霧脈の境界石/Mistvein Borderpost》
4 《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》
12 other spells

Sideboard
3 《対抗突風/Countersquall》
4 《流刑への道/Path to Exile》
3 《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》
2 《魂の操作/Soul Manipulation》
3 《ゾンビの異国者/Zombie Outlander》
15 sideboard cards

このデッキがジャンドに対してとるアプローチは以下の方法です。

《ヴィダルケンの異国者/Vedalken Outlander》で相手の地上戦力をとめ、《霞の悪鬼/Glaze Fiend》、《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》+《エーテリウムの達人/Master of Etherium》を駆使して上空から対戦相手のライフを削りきる。
また、対戦相手の続唱にいいようにやられないため《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》を。

「地上を止め飛行で殴る」リミテッドにおいて基本ともされる戦略をこのデッキは用いています。

ジャンドはライフ回復手段は持たないため1回《霞の悪鬼/Glaze Fiend》で大幅にライフを持っていけばあとは《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》がなんとかしてくれることも多々あります。

もう一つの注目すべき点としては《流刑への道/Path to Exile》のメイン不採用です。

このデッキで序盤に打ってしまうと相手の唯一の飛行戦力である《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》を出されるターンが早まってしまうのが原因でしょう。

<このデッキのジャンドへの策>
1、プロテクションで地上を止める
2、《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》で続唱封じ
3、軽い飛行で速攻を仕掛ける

②緑白ビート

10 《森/Forest》
9 《平地/Plains》
4 《海辺の城塞/Seaside Citadel》
23 lands

3 《戦誉の天使/Battlegrace Angel》
4 《不屈の随員/Dauntless Escort》
4 《結び蔦の聖騎士/Knotvine Paladin》
4 《貴族の教主/Noble Hierarch》
3 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1 《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》
3 《茨異種/Thornling》
4 《ヴァレロンの異国者/Valeron Outlander》
26 creatures

2 《ビヒモスの大鎚/Behemoth Sledge》
4 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
1 《最高の時/Finest Hour》
4 《流刑への道/Path to Exile》
11 other spells

Sideboard
4 《天界の粛清/Celestial Purge》
4 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
2 《金線の天使/Filigree Angel》
3 《軍部政変/Martial Coup》
1 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1 《茨異種/Thornling》
15 sideboard cards

 普通の緑白のビートです。この形は後期限築界で緑白にあたったたら大抵このレシピだろうと思っていいほど流行ったレシピです。

このデッキのジャンドへの戦い方は以下のような感じになります。

1、賛美を絡めた序盤のビートで押し切る。
これはジャンドが軽い除去無しハンドをキープしたときにたまに起こる戦い方です。
《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》が来なければスーパー賛美こと《結び蔦の聖騎士/Knotvine Paladin》が活躍してくれるでしょう。
また《結び蔦の聖騎士/Knotvine Paladin》と《最高の時/Finest Hour》のコンボは決まれば大ダメージを与えることができます。
このデッキの1枚挿しの《最高の時/Finest Hour》は本当に素晴らしいです。

2、《ヴァレロンの異国者/Valeron Outlander》+賛美or《ビヒモスの大鎚/Behemoth Sledge》

現スタンダートでもとまらない4-4プロテクション黒を作る戦略です。
何故4-4必要なのかと言えばもちろん《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》にブロックされても平気なサイズが欲しいからです。
ただこのコンボはサポートするのが除去されやすいのでなかなか成立しにくいのです。
しかし《ヴァレロンの異国者/Valeron Outlander》はブロックに回っても相当活躍してくれるので決まらなくても問題ないのがいいところです。

3、《不屈の随員/Dauntless Escort》+《戦誉の天使/Battlegrace Angel》
現スタンダートの《悪斬の天使/Baneslayer Angel》ほどではないですが《戦誉の天使/Battlegrace Angel》も生き残りさえすればジャンドに対して相当圧力をかけることができました。ただ《悪斬の天使/Baneslayer Angel》と違いタフネスが4しかないので《瀝青破/Bituminous Blast》で落ちてしまうためサポートがないとかなり頼りないのですがそこをサポートするのが《不屈の随員/Dauntless Escort》です。
《瀝青破/Bituminous Blast》によっての簡単2個1をとらせないという簡単に活躍してくれるのでとてもいいカードです。

4、《茨異種/Thornling》
限築界の対ジャンド最強兵器です。
除去が効かない、チャンプブロックを許さないとジャンドに対していいこと尽くめです。
イニシアチブを握っている状態でマナを余らせた状態or場に《不屈の随員/Dauntless Escort》がいる状態で戦線に追加することが出来たら限りなく勝ちに近づきます。
後期限定構築だとジャンドに同系用&《茨異種/Thornling》メタでメインから《ボーラスの奴隷/Slave of Bolas》が採用されている事もあったので完全に勝ち、とまではいかなくなってしまいました。が、現スタンダートならメインに《ボーラスの奴隷/Slave of Bolas》がとられていることはそうそうないので活かせるデッキさえ組めれば今現在も相当やってくれるのではないでしょうか?


<このデッキのジャンドへの策>
1、プロテクション
2、賛美を絡めた速攻
3、ジャンドが生き残ってしまうと致命的なクリーチャーを守る。
4、破壊されないクリーチャーを展開する。(《茨異種/Thornling》)



③壁クイッケン

3 《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》
4 《風変わりな果樹園/Exotic Orchard》
1 《森/Forest》
3 《島/Island》
2 《ジャングルの祭殿/Jungle Shrine》
2 《山/Mountain》
4 《断ち割る尖塔/Rupture Spire》
3 《海辺の城塞/Seaside Citadel》
4 《沼/Swamp》
26 lands

4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
2 《カルデラの乱暴者/Caldera Hellion》
2 《カターリの残影/Kathari Remnant》
4 《否定の壁/Wall of Denial》
12 creatures

2 《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》
3 《瀝青破/Bituminous Blast》
3 《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》
4 《エスパーの魔除け/Esper Charm》
4 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
1 《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker》
1 《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara》
4 《衝撃的な幻視/Traumatic Visions》
22 other spells

Sideboard
1 《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》
4 《荒廃稲妻/Blightning》
4 《天界の粛清/Celestial Purge》
3 《現実の否定/Deny Reality》
2 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1 《遁走の王笏/Scepter of Fugue》
15 sideboard cards


このデッキの名前はスタンダートであったクイッケントーストと似た重コントロールであることから付けられました。壁とはもちろん《否定の壁/Wall of Denial》の事です。

このデッキのジャンドへの戦い方は至って簡単です。

ジャンドが対処する事の出来ない《否定の壁/Wall of Denial》を3ターン目に展開し相手が数で乗り切ろうとするのを《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》からの《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》や追加の《否定の壁/Wall of Denial》で止め、最後はコントロールと言えばこのカードと言っても過言ではない《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》で締めます。

重ね重ね言う事になりますがこのデッキのジャンドのへのキーは間違いなく《否定の壁/Wall of Denial》です。そのために《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》、《カターリの残影/Kathari Remnant》とアクセスしやすくなるための続唱が6枚投入されています。

またサイドボード後はジャンドと《荒廃稲妻/Blightning》を打ち合うプランもあります。《エスパーの魔除け/Esper Charm》もあるのでハンデスゲーを制しやすく、また後半まで長引いてくれれば相手の《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》以上の爆弾カードを有するため有利になるといっても過言ではないでしょう。

<このデッキのジャンドへの対策>
1、対象にならないクリーチャーで戦線を固める
2、長引かせることを徹底すれば後半ジャンドよりも強くて重いカードをしっかり搭載している。






他にも限定構築の環境には、ナヤ、バントといったデッキもいないことはなかったのですが今回は割愛させて頂きます。理由はバントは《数多のラフィーク/Rafiq of the Many》以外は緑白と似たような戦い方をしている、と言うこととナヤはジャンドをメタって戦っているのではなくただ純粋にデッキパワーで戦っていた、という点です。



さて今回は3つのデッキのジャンドの戦い方を見てきました。
最後に3つのデッキの戦い方をまとめてみましょう。

<エスパー>
・プロテクションで地上を止める
・《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》で続唱封じ
・軽い飛行で速攻を仕掛ける
<緑白>
・プロテクション
・賛美を絡めた速攻
・ジャンドが生き残ってしまうと致命的なクリーチャーを守る。
・破壊されないクリーチャーを展開する。(《茨異種/Thornling》)
<壁クイッケン>
・対象にならないクリーチャーで戦線を固める
・長引かせることを徹底すれば後半ジャンドよりも強くて重いカードをしっかり搭載している。


以上9点になります。

どうでしょうか?

こう見てみるとこの3つのデッキ、デッキの色、コンセプトは違えどどれも共通していることがある事が分かります。。



そう、どのデッキでも“ジャンドの除去の対象にならないで尚且つ相手の序盤の主戦力である《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を止めることができるクリーチャーを1スロットは採用している”

ということです。



《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》は皆さんご存知の通りとても優秀なクリーチャーです。まともにブロックをしようとするのなら4-4以上のサイズが必要になり、またこっちからアタックに行こうものならチャンプブロックされトークンが生まれ計4ターンは凌がれてしまいます。

つまりこの“《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》に仕事をさせない”という事がジャンドと対戦する際もっとも重要である、ということになるんではないでしょうか?

除去ではだめなのか?
では除去だと何をとればいいのでしょうか?
《流刑への道/Path to Exile》?3ターン目に撃っては《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》が出るのが早まってしまいます。

《天界の粛清/Celestial Purge》?他のデッキと当たった時無駄カードが生まれてしまってもいいと割りきらなければ採用できません。

つまりとても有効といえる除去というものが存在しないのです。


またジャンドに対してとる戦い方でビートするというのがエスパー、緑白デッキと共通しています。

ジャンドは、パーマネント除去、優秀なクリーチャー、ハンデスとなんでもできてしまいますが唯一できないのが「ライフ回復」です。

ジャンド側の回りが著しくない場合デッキにとっている《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》対策にいれたクリーチャーで先に攻め、ジャンド相手に対戦を有利に進めることができるでしょう。エスパービートが《流刑への道/Path to Exile》を不採用にしてまで展開優先の作りにしているのにはこの理由もあった訳です。

「《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》に対して有効な手段」「ジャンド相手はビートでライフを攻めるのが有効である」という2点から、どのデッキも

“ジャンドの除去の対象にならないで尚且つ相手の序盤の主戦力である《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を止めることができるクリーチャーを1スロットは採用している”

という事です。






世界選手権に今回挙げたジャンドへの戦い方をとても使っているデッキがありましたので紹介を。

それはこのデッキです。

石村 信太朗
世界選手権2009 5勝1敗

7 《平地》
1 《島》
4 《湿地の干潟》
4 《乾燥台地》
4 《氷河の城砦》
1 《広漠なる変幻地》

4 《ステップのオオヤマネコ》
4 《白蘭の騎士》
4 《カザンドゥの刃の達人》
3 《白騎士》
4 《エイヴンの擬態術士》
4 《悪斬の天使》

4 《流刑への道》
4 《精霊への挑戦》
3 《遍歴の騎士、エルズペス》
1 《清浄の名誉》
4 《原霧の境界石》

サイドボード
4 《未達への旅》
3 《真心の光を放つ者》
3 《否認》
2 《確実性の欠落》
2 《天界の粛清》
1 《白騎士》




《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》に対してのプロテクション、飛行ビート、ジャンドに対して致命的なクリーチャーがあり、(この場合《悪斬の天使/Baneslayer Angel》)尚かつそれを守る手段がある。

どうでしょうか?今回紹介した手法のほとんどがデッキに秘められています。

石村さんはカバレッジにも書いてある通り世界選手権においてこの青白ビートを駆使しジャンドに対して4戦4勝という素晴らしい成績を収めました。


これは憶測でしかないのですが、もしかしたら石村さんもこういった考えの下このデッキを調整したのかもしれません。






「The Jund Cascade」第2章反ジャンド勢力、いかがだったでしょうか?

今回はこの辺で終了とさせて頂きます。

皆さんがこれからファイナルのスタンダートに向けて対ジャンドデッキを製作する際の手助けになることが出来たら幸いです。

ご愛読どうもありがとうございました。





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で、話は変わりまして

「TheJundCascade」の続き第2章は明日、金曜夜更新予定です!

何それ?って方はこちら↓をご覧下さい^^


http://jyousyoukai.diarynote.jp/200912110421283571/



それでわ~

ファイナル本戦まであと約2週間と差し迫りました。
みなさんスタンダートの調整はうまくいっているでしょうか?

こんにちわ、常勝会DN担当ジェイスです。


今回はMOでじわじわと人気が出つつあるデッキを紹介したいと思います。

私は電脳世界の住人なのでリアルでの世界でもう既にこのデッキが知られているかはあまり分からないのですが「まぁあまり知られていないだろう」と判断して紹介することにしましたw

それではまずデッキリストをご覧下さい。

Evincar_onn (4-0)

Standard Daily #749426 on 12/08/2009

Main Deck
60 cards

4 《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》
4 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
4 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
2 《島/Island》
2 《山/Mountain》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
6 《沼/Swamp》
26 lands

3 《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》
3 creatures

3 《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》
4 《予言/Divination》
3 《地震/Earthquake》
3 《本質の散乱/Essence Scatter》
2 《瞬間凍結/Flashfreeze》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
2 《否認/Negate》
4 《血の署名/Sign in Blood》
2 《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》
4 《終止/Terminate》
31 other spells

Sideboard
3 《対抗突風/Countersquall》
2 《死の印/Deathmark》
1 《瞬間凍結/Flashfreeze》
3 《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》
1 《真髄の針/Pithing Needle》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
1 《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》
15 sideboard cards



ご覧の通り《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》デッキです。

ゼンディカー発売以来青黒赤系のデッキといえば《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》のカウンターを貯め《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》や除去、ドローをコピーするというデッキが多かったと思います。

しかしこのデッキは違います。青黒赤の優良カードとドローで純粋に対戦相手のカードを捌きコントロールするデッキなのです。


それでは簡単にデッキ解説を

「優良除去呪文」
《地震/Earthquake》、《本質の散乱/Essence Scatter》、《稲妻/Lightning Bolt》、《否認/Negate》、《終止/Terminate》

序盤はこのクローシスカラーの中でも優秀な除去達で身を守ります。
《稲妻/Lightning Bolt》以外は対戦相手がどういうデッキであろうと使い分ければ必ず対戦相手のクリーチャーを捌くことの出来るカードたちです。

またこのデッキの特徴をしてこのカラーリングで《二重否定/Double Negative》が入っていません。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》は最初から1対2交換をされた上で勝ちきる、というプランだと判断できます。

除去に強い《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》、PW各種に対しては《地震/Earthquake》がとても強力です。トークンごと場の地上生物、PWをまとめて除去することができます。


「ドロー呪文」
《予言/Divination》、《血の署名/Sign in Blood》

ただ純粋にドローとするとこの2種類になります。

このデッキは前述したように《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》に対して2枚のカードで捌く、ということを前提としているため多くのドロー呪文が必要となります。

《血の署名/Sign in Blood》は2点ダメージは痛いですが2マナと軽いためカウンター、除去の呪文を構えながら撃つのに適しています。

このことや《地震/Earthquake》が入っていることからこのデッキはライフをかなりリソースとするため序盤は”相手のクロックを捌く”という事が最優先事項なのが伺えます。

「フィニッシュ&アドバンテージ」
《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》、《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》、《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》

最後に大技の紹介です。

《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》に関してはクリーチャーであると同時に2種類のドロースペルで得たカードの循環。また後半になれば3ドロー付きの3-5飛行と優秀です。タフネス5というのは重要でジャンドに対して確定除去さえ喰らわなければ良い壁となってくれるでしょう。

《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》は除去であると同時に大切なライフ回復手段です。
捌いている途中に出せば対戦相手はこれを壊すアタックをせざる得ないため擬似ライフ回復にも繋がりますし、当然何もない場で出せることが出来たらそのままゲームを終了させてくれる事もあるでしょう。

《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》。もはや説明不要なこの世のアドバンテージを全て抱えたようなこのカード。文句なくこのデッキ最大のフィニッシュ手段です。
手札循環として出した《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》(対戦相手の除去は腐りがちなため大抵除去られると考えていい)を手札に戻しつつ対戦相手のクリーチャー、ライフ、手札を奪い去るスーパーカード。ただ強です。


と、このようにこのデッキは”対戦相手のカードと1対1で交換できるカードとドロー呪文とフィニッシュ手段”の3つで構成されています。

つまりこのデッキは擬似パーミッション的な感じで成り立っていると言えるのではないでしょうか。



このデッキは勝っていますが出始めてきたばかりのデッキ、つまり雛形です。これからあなたの調整次第ではさらに化ける可能性も秘めています。

「相手のカードを全て捌いた上でアドバンテージで勝利したい」

そんな重コントロール好きな方はこのデッキを試してみてはどうでしょうか?


これにてデッキ紹介の方を終わらせていただきます。

読んでいただきありがとうございます。みなさんのスタンダートライフに少しでも刺激や気付きを与えることができれば幸いです。

それでわ。

挨拶

2009年12月10日 TCG全般 コメント (4)
皆さんこんにちわ、TCG戦略本製作サークル「常勝会」です。

私達の周りには幸運にも数多くのTCGプロプレイヤーの方がいます。

彼らの知識や経験を本という見える形にし残すことで”数多くのTCGプレイヤーの方の手助けをできれば”という思いでこのサークルを立ち上げました。

私達が発行する「勝つためのTCG」という本には沢山の勝つ為楽しむ為の気付きが隠されています。

みなさんが本誌を通してそれに一つでも気がついていただければ幸いです。



 常勝会DN担当 ジェイス
 
来る12月31日、コミックマーケット3日目にて「勝つためのTCG、VOL2」を発売します。

気になる本誌の内容ですが・・・

日を追って詳しく発表していきたいと思いますのでお楽しみに^^


今現在言えることは、プロプレイヤーの調整方法が気になる方、ゼンディカーリミテッドの技術をワンランク上げたい方、には自信を持って読んでみて貰いたいと思える作品となっております。

前回のVOL1では

MTGでは
ヤソこと八十岡翔太さんの「ヤソコンの歴史」
ラッシュこと高橋純也さんの「ナゼ・ナニ・マジック 出張編」
遊戯王では
アジアチャンピョンふにふにさんの「遊戯王History’s Recollection」

の3作を含めた計5作を掲載しました。



12月31日 コミックマーケット3日目 東2ホール X-47a Clam cherry blossoms様のスペースにて「勝つためのTCG、VOL2」を販売します。

販売場所がTCG関係の場所でないという1点ご留意下さい。

また少数ですがVOL1の方も販売しますので読んでみたい、と思った方は是非ともよろしくお願いします。





この宣伝記事は私達がどのような記事を書いているか、その一端を知ってもらうための記事ですので本誌掲載の記事とは別物です。

これを通して本誌にも興味を持ってもらえたら光栄です。

ご意見、ご感想ありましたら気軽にコメント欄に書き込んでいって下さい^^




それではどうぞごゆっくりお読み下さい。





                    「The Jund Cascade」

最近スタンダートのトーナメントマジックをする上で絶対的な力を誇っているデッキが皆さんご存知の通りジャンド続唱です。このデッキはPTホノルルで行われたアラーラブロック限定構築の環境でもトップメタを担うデッキでした。ジャンド続唱は限定構築の世界を牛耳りその勢いのまま、M10、ゼンディカーと加わったスタンダートにおいても王者のデッキとして君臨し続けている、と言う訳です。


さてさてこの強いジャンドをどうしたらうまく倒せるのでしょうか?
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という孫子の言葉があります。
マジックでもやはり対戦相手のデッキの事を理解していなくては相手にとって最も効果的なプレイング、サイドボードカードの選択をすることは出来なし勝利を掴み取るのも難しいでしょう。

そんなわけで今回は皆さんに馴染み深くはないであろうと思われるジャンドが猛威を振るったアラーラブロック限定構築の歴史のお話をジャンドを中心にしたいと思います。私自身はMagic Online(以下MO)で環境当初からこの世界に関わっていたため完全ではないですがある程度は流れを掴んでいるかと思います。が、完璧に、というのはさすがに難しいと思われるので多少間違っていても目を瞑ってもらえると助かります。

この文を読みジャンドの歴史、ジャンド対策の歴史を知ってもらうことでジャンドのプレイング、ジャンドへの対策の仕方など皆さんのデッキ考察の参考になれば幸いです。

それではアラーラブロック限定構築の世界をお楽しみ下さい。




第1章、「全ての始まりにして全ての頂点」

アラーラブロック3つ目のエキスパンション「アラーラ再誕/Alara Reborn」が発売されその後に控えるMOチャンピョンシップ、PTホノルルのフォーマットが「アラーラブロック限定構築」(以下限築)であることもありMOではすぐにこの限築が盛んに行われるようになりました。

まず注目を浴びたのは続唱付きで元の効果も高い《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》と《瀝青破/Bituminous Blast》です。これにこれらの色のカードパワーの高いカードたち、《終止/Terminate》、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》、《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》などが次々に足され今現在でも猛威を振るい続けているジャンド続唱というデッキが早々に出来上がりました。

みるみる内にジャンドは広まりMOでの2人構築戦、8人構築戦がほとんどジャンド、なんて事も稀ではない状態にまでなりました。

しかしジャンドと言っても多種多様なジャンドがこの期間に作成されました。
私は大きく分けると3つの種類のジャンドに分かれると思っており、この3つを早ジャンド、中ジャンド(もしくは普通のジャンド)、遅(おそ)ジャンドと呼んでいました。

ネーミングセンスのかけらもなくてごめんなさい(笑)



3つのデッキの特徴は以下の様な感じになっています。

早ジャンド・・・《血の間の軟泥/Bloodhall Ooze》、《ジャンドの斬刃/Jund Hackblade》+境界石、《地獄の雷/Hell’s Thunder》などが入っており従来のものよりも序盤をより重視しています。
現在のスタンダートで表すなら赤単的立ち位置のデッキ。

「Sample早ジャンド」

4 《森/Forest》
6 《山/Mountain》
4 《野蛮な地/Savage Lands》
4 《沼/Swamp》
18 lands

1 《呪詛術士/Anathemancer》
4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4 《血の間の軟泥/Bloodhall Ooze》
3 《地獄の雷/Hell’s Thunder》
4 《ジャンドの斬刃/Jund Hackblade》
4 《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
20 creatures

1 《瀝青破/Bituminous Blast》
4 《荒廃稲妻/Blightning》
3 《火荒の境界石/Firewild Borderpost》
1 《溶岩崩れ/Lavalanche》
2 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
4 《圧倒する雷/Resounding Thunder》
4 《終止/Terminate》
3 《脈火の境界石/Veinfire Borderpost》
22 other spells

中ジャンド・・・従来のジャンド。現在のスタンダートのジャンドとそっくりです。
ジャンド同系のトップデッキ合戦に有利になるため《復讐に燃えた再誕/Vengeful Rebirth》が搭載されています。

「sample中ジャンド」

4 《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》
5 《森/Forest》
4 《ジャンドの全景/Jund Panorama》
4 《山/Mountain》
4 《野蛮な地/Savage Lands》
4 《沼/Swamp》
25 lands

4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
3 《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
4 《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
4 《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》
15 creatures

4 《瀝青破/Bituminous Blast》
4 《荒廃稲妻/Blightning》
2 《溶岩崩れ/Lavalanche》
4 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
4 《終止/Terminate》
2 《復讐に燃えた再誕/Vengeful Rebirth》
20 other spells

遅ジャンド・・・ジャンドメタでメインから《暴力的な根本原理/Violent Ultimatum》、《ジャンドの暴君、カーサス/Karrthus, Tyrant of Jund》などが入っており、それを支えるカードとして《天球儀/Armillary Sphere》が採用されています。

「sample遅ジャンド」

4 《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》
5 《森/Forest》
4 《風変わりな果樹園/Exotic Orchard》
4 《山/Mountain》
4 《野蛮な地/Savage Lands》
4 《沼/Swamp》
25 lands

4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4 《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
4 《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
4 《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》
1 《ジャンドの暴君、カーサス/Karrthus, Tyrant of Jund》
17 creatures

4 《瀝青破/Bituminous Blast》
4 《荒廃稲妻/Blightning》
3 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2 《終止/Terminate》
3 《暴力的な根本原理/Violent Ultimatum》
2 《天球儀/Armillary Sphere》
18 other spells





早ジャンドは従来の型よりも速攻を意識し、飛行をもちなおかつ蘇生をもっている《地獄の雷/Hell’s Thunder》が普通のジャンドへ有効である。という考えが元から作られたと考えられます。

今現在のスタンダートでも《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》から《地獄の雷/Hell’s Thunder》がきたらジャンドも手に焼くのではないでしょうか?
弱点は普通のジャンドよりも当然重いカードが減っているので序盤綺麗に捌かれてしまうと不利であるという点です。



遅ジャンドは序盤は普通のジャンドと同じカード、またはそれを対処するカードを展開することで勝負を後半にもつれさせ相手より多い重いコストのカードを連打して勝つという考えの下作られていました。なので当然弱点は序盤で攻めきられてしまうことです。



このようなデッキ達やアラーラの再誕が入る前までは天下であったナヤデッキなどのバージョンアップが行われ、しばらくするとMOチャンピョンシップが開かれました。
次の週に開かれるPTホノルルのメタゲームを予想するに一番適した結果を得ることができるであろうと言うことでその結果はプロプレイヤー達の注目をも浴びました。
その結果は・・・。
















ベスト8、8人中7人がジャンド。

http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/mtgochampseries09/season2

誰の目から見てもジャンドの圧勝劇!

3位の方のデッキをご覧になればこの環境のジャンドがどれ程猛威を振るっていたかをさらに理解して頂けるのではないでしょうか?



Magic Online championship 3rd


4 《風変わりな果樹園/Exotic Orchard》
4 《森/Forest》
4 《ジャングルの祭殿/Jungle Shrine》
3 《山/Mountain》
2 《断ち割る尖塔/Rupture Spire》
4 《野蛮な地/Savage Lands》
4 《沼/Swamp》
25 lands

4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4 《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
2 《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm》
4 《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
4 《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》
18 creatures

1 《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》
4 《瀝青破/Bituminous Blast》
4 《荒廃稲妻/Blightning》
4 《天界の粛清/Celestial Purge》
4 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
17 other spells

Sideboard
3 《金線の破れ目/Filigree Fracture》
3 《ゴブリンの異国者/Goblin Outlander》
2 《ジャンドの暴君、カーサス/Karrthus, Tyrant of Jund》
3 《終止/Terminate》
4 《ヴィティアの背教者/Vithian Renegades》
15 sideboard cards

そうです、メインから《天界の粛清/Celestial Purge》をタッチで搭載していたのです。

今現在では白ジャンドと呼ばれる存在になるのでしょうか。今となっては普通に見えるかもしれませんが当時4色目をタッチしてまで、しかもメインに《天界の粛清/Celestial Purge》をとろうとしたプレイヤーはなかなかいなかったのではないでしょうか。

それほどジャンド同系においての《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》は重要ということが分かります。

「メインから《天界の粛清/Celestial Purge》が許される程ジャンド環境である」ということがPTに参加するプレイヤー達に知れ渡りそれから1週間、PTホノルルが開催されました。


第2章へ続く

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